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【森友問題】財務省の公表資料から時系列を整理してみた(簡略版)

平成30年6月4日、財務省が「森友学園案件に係る決裁文書の改ざん等に関する調査報告書」を公表しました。
しかし、この資料は、一読するだけでは、時系列が非常につかみにくい構成となっているため、以下のとおり、箇条書きでまとめてみました。
かなり簡略化し、記載していますので、詳細かつ正確に知りたいという方は、こちらの記事をご参照ください。
 
 

【組織について】


【売買契約締結に至るまで】

  • H25.4 大阪航空局から近畿財務局に売却依頼
  • H27.5.29 貸付契約締結(近畿財務局⇔森友学園、10年間)
  • H28.3 森友学園がごみ発見、と同時に売買契約の意思表示(値引きを要求か?)
  • H28.6.14 鑑定額からごみ撤去費用値引の決議(近畿財務局)…下記「文書A」
  • H28.6.20 売買契約の締結(近畿財務局⇔森友学園


【森友問題が報道されてからの流れ】

  • H29.2.9 森友学園について報道(価格が非公表、売却額が隣接地の10分の1、森友学園の名誉校長が首相妻等)
  • H29.2.13 財務省理財局が財務大臣に森友案件について説明
  • H29.2.24 「事案終了」とし、記録はない旨の書面を提出
  • 同日 衆議院予算委員会において理財局長が答弁「交渉記録というのはございませんでした」既に事案が終了してございますので、記録が残っていないということでございます。」
  • H29.2.26 財務省理財局内で、理財局の決裁文書の経緯部分を削除
  • 同日(日曜日) 財務省理財局から近畿財務局に、理財局の決裁文書と同様に近畿財務局の決裁文書も書き換えを行うよう具体的に指示、近畿財務局は、指示のとおり作業を実施
  • H29.2.27 理財局長「このままでは外には出せない」
  • H29.3.7 財務省理財局から近畿財務局に決裁文書の「書き換え案」が送付
  • H29.3.20 理財局長を含めた議論の際、同年2~3月までの国会答弁を踏まえた内容とするよう念押し
  • H29.3.21 決裁文書について、売払いに至る経緯を加筆した案が作成
  • H29.4上旬 理財局長は、「必要な書き換えは行う必要がある」、財務省理財局から近畿財務局に各種決裁文書の書き換え案が送付
  • H29.4.8 近畿財務局が財務省理財局の指示を踏まえた作業を実施
  • H29.4.21 改ざん後の決裁文書一式の写しを会計検査院に提出
  • H29.5.2 情報開示請求に対して、改ざん後の決裁文書を提出
  • H29.5.8 改ざん後の決裁文書を参議院予算委員会理事会に提出
  • H29.11.22 会計検査院による検査結果が報告
  • H30.3.26 財務省が改ざんされた文書を公表
  • H30.6.4 財務省が調査報告書を公表

 

【まとめ・感想】

理財局長が「このままでは外に出せない」等の発言をしていることや、「改ざん案」なるものが近畿財務局に提示されたりしていることから、近畿財務局は、財務省理財局の指示によって、改ざんを迫られたような印象を受けました。

本報告書は、重要な部分の日付が抜けていたり、曖昧な表現で止められている箇所があったりと、未だに何かを隠しているような雰囲気を感じてなりません。

なお、文書の改ざんの内容については、こちらの記事を参照ください。

sato-shun.hatenablog.com

 

※あくまで一個人の見解です。